派遣と厚生年金
派遣の健康保険
派遣会社の場合次の派遣先が決まるまでの期間が1ヶ月以内であれば、そのまま手続き不要で被保険者でいられるようになっています。派遣健保の保険料率は政府管掌保険と比べ0.5%低く設定されており、負担も軽く済む配慮がされています。このように派遣で働く人にとって大変魅力的なシステムとなっている派遣健保ですが、自分が登録する派遣会社が未加入であれば加入する事はできません。どの派遣会社に登録するかを決める際にはこの派遣健保の加入会社であるかも確認した方がよいでしょう。
健康保険と厚生年金保険の総称を社会保険といい、社会保険の適用事業所に雇用される人は全て加入義務があるのが原則です。派遣社員が社会保険に加入する場合は条件があります。雇用契約が2ヶ月を超える場合、そして1日または1週間の労働時間と1ヶ月の労働日数が通常社員の概ね4分の3以上である場合に加入が可能です。勘違いしやすいのですが、雇用契約2ヶ月という条件は2ヶ月経過後に可能となるという意味ではありません。
人材派遣健康保険組合(派遣健保)は派遣社員の生活の安定および福祉の増進を目的として2002年5月に設立されました。設立母体は社団法人人材派遣業協会で、短期間の就業や短いサイクルで就業先が変わっていく派遣社員の勤務スタイルに適したサービス内容となっています。一般的な健康保険制度では派遣期間の終了後次の派遣先が決まるまでの間は国保と国民年金に切替える必要がありました。